よくあるご質問
- Q 労働時間の短縮はどうすればいいですか
- A. 「これだけを対策すればいい」とは言えず、労働者の仕事内容に応じて対策を考えるしかないですが、考え方の方向性として「1日の労働時間を減らす」「休みを増やす」の両方もしくはどちらかが可能かどうかを考えてみましょう。
いざ、労働時間の短縮をするとしても、何から手をつけていいのかわからないと思います。また、ただ単に「残業時間を減らせ」と声を上げているだけではなかなか労働時間を減らすことはできません。よって、なぜ残業が発生しているか、一つ一つの仕事を細分化し、そこに無駄な動きがないか、仕事を減らせないか、またはシステム化などで効率化できないかなど、業務の見直しをして、改善していくことの積み重ねが必要となります。
そこで労働時間の削減のための一つの考え方として、「1日の労働時間を減らす」「休みを増やす」の両方もしくはどちらかが可能かどうかを考えてみます。 例えば、現状の残業時間が以下の状態だとします。
毎日2時間残業、20日出勤: 2時間×20日=40時間 -①
休日出勤4日、1日あたり10時間労働:10時間×4日=40時間 -②
残業時間合計(①+②):40時間+40時間=80時間
この場合、例えば1日の残業時間について30分減らすことができたとします。そうすると、出勤日数は休日出勤も合わせて24日ありますから 0.5時間×24日=12時間の残業時間が削減できます。
また、この状況でさらに1日休みを増やす(休日出勤を1日減らす)ことができた場合は、休日出勤1日分の9.5時間(0.5時間は上記により既に削減しているため10時間ではなく9.5時間となります)の残業時間の削減となります。そうしますと残業時間は以下になります。
80時間-12時間(1日30分残業時間の削減)-9.5時間(休日出勤1日削減)=58.5時間
この場合、1ヶ月あたり21.5時間もの残業時間の削減となります。
もちろんこれはあくまで机上での話となりますが、このように「1日の労働時間を少しでも削減」「休みを増やす(1日休みが増やせなくても、半日でもOK)」を掲げて、そのためにどうすればいいのかを考えて実行していくことが結果として労働時間の短縮につながるという風に考えます。